鳥を消す 2014.11.18

tori

tori

色々と思う事があって、iPhoneからTwitterのアイコンを消してみたのだ。

一週間になる。

 

「色々と」をきちんと書こうとすると長くなるので、簡単にすると、

受信する事に結構なエネルギーを使ってしまって、

発信する元気が減っているような気がしたのと、

あと、これは前から気になっていたのだけど、

ホームページが放ったらかしになっているのを、

何とかしたいと思ったのだ。

 

Twitterで呟くのは楽なので、

ついついそっちで済ましてしまっていたけど、

これからは、ホームページをベースにして、

見たいと思ってくれた人が、見たい時に、

見やすいような状態にしておこうと思う。

 

今までぼんやりと受信に使っていた時間が空いたら、

考え事をしたり、調べ物をするようになった。

やりたい事をやっていこうと思う。

やってみないとわからないけど、ちょっとずつ。

 

わざわざこんな事、書かなくてもいいのでは…と思いつつも書いたのは、

交流のある人たちの、嬉しいお知らせとか、イベントのお知らせとか、

見逃してしまうかもしれなくて、それがなんだか申し訳なくて、

言い訳のように書いているのである。

 

Twitterのおかげで仲良くなれた人たちもいるし、

私の絵や本を好きだと言ってくれる人と、時々お話できたりするのは、

とても嬉しい事で、SNSのいいところも、ちゃんと知っているから、

もうやめてしまおう!とは、思わない。

でも、自分のペースが戻ってくるまで、受信はちょっとお休みしようと思う。

 

アイコンを消したかわりに、鳥の絵を描いた。

折り返し 2014.11.16

20141116

20141116

新しい絵本を作っている。

32ページの絵本。

今折り返し。

ある人のある1日のお話ではなくて、

ある街のある時のお話。

1年なのか、10年なのかはわからないけれど、

決して1日ではない、季節がめぐっていくお話。

ちょうど今の季節と同じ、秋の絵を描いている。

秋の色は、正直あまり好きではなくて、

少し気が重かったのだけど、

無理に赤を使うのをやめたら、好きな色合いになった。

写真は、色を決めるために描いた練習の絵。

ガラスの向こう側 2014.05.17

makura

makura

先日5月10日に、お世話になっている方々のバンド「まくらことば」さんの、ファーストアルバム“枕じゃなくて招待状”がリリースされました。
おめでとうございます!
自分の事のように、とっても嬉しいです!

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まくらことばのSさんとお会いしたのは、今から1年半ほど前、仕事の打ち合わせで、編集者とイラストレーターとして、でした。

Sさんの第一印象は、「あ、Yさんみたいな人だ!」。

そうしたらなんと、嘘みたいな話ですが、Yさんの昔のお友達(しかもとても仲のよかった)だったのです。

学生から社会人になる時は、しばしばあることですが、今は疎遠になってしまって、会いたいけどなかなか…。そんな感じだったと思います。

その後SさんとYさんの再会の場所に立ち会い(実際は私の立ち会いなど必要ないくらい、2人はすぐに仲良しでしたが!)、Fさんを加えたまくらことばが結成されるまで、そんなに時間はかからなかったのです。

結成1年後に初ライブ、そして1年半後にファーストアルバム。その様子を絶妙な距離感で見れたこと、私はとても幸運だったと思います。

 

「まくらことば」の音楽を聴いていると、心の純潔さ、という点で、女の子は男の子にかなわないな、と思います。

男女で分類するのは、安直な気がして、どうかと思いますが、今はそんなたとえしか浮かびません。

心のきれいな女の子には、頑丈な壁があって、なかなか中には入れないけど、ドアの鍵をもらう事が出来たら、その中にある美しい庭に入れてもらう事が出来ます。

心のきれいな男の子には、そういう壁はなくて、いつでもその美しい庭を見る事が出来ます。でも、その庭は、あると気付かないくらい透明なガラスの向こうにあって、誰もその中に入る事は出来ないのです。

それは一見さびしいように思えるけれど、不思議とそうではなくて、そこにあるのは、「あの庭には、誰も入れないからいいのだ。だからあんなにもきれいなんだ」と思えるような、心地よい疎外感と、幸福感です。

私は、その奇妙な疎外感を味わいたくて、何度もその音楽を聴きました。そしてその美しい庭が、これからどんな風に移ろっていくのか、それをとても楽しみに、ガラスのこちら側から、ぼんやりと眺めていようと思います。そうできることを、幸運に思いながら。

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「まくらことば」のことが、誰かに伝わればいいな、と思ったのですが、うまく伝わったかどうか…。紹介するって、難しいですね。
自分がやってみて、改めて、私の本を素敵に紹介してくれた皆さんのこと、本当にありがたく思いました。
今さらだけど、皆さん本当にありがとう!私もまたがんばります!

新刊フェア終わりました 2014.04.21

akairo

akairo

「かきたいな かきたいな」+春の文房具展→ハルカゼ舎
14日に、無事終了しました。

ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

絵本に登場する“文房具の国”の住人たちは、ハルカゼ舎で、とても幸せそうでした。

 

「かきたいな かきたいな」は、当初の想定より、2倍も買っていただけて、本当にびっくりしていますし、心から感謝しています。
近所の書店でも、通販でも送料無しで購入出来るこんな時代に、わざわざお越し頂けること、そして、購入していただけること、改めて、とてもありがたいことです。
ハルカゼ舎という場所が、多くの人たちに愛されているからだと思います。
そして、私もその多くの中のひとりです。
そんな大好きな場所で、自分の大切な絵本の刊行フェアが出来たこと、忘れられない、幸せな思い出です。

 

あらゆるものが、簡単に、手軽に、軽率になっていく強い流れの中で、「楽して得しよう」と思わずにいることは、なかなか難しいのだと思います。人は本来そういうものなんだろうな、と、薄々分かっていながらも、自分自身は、なるべくそういうものから遠ざかっていたい、と思っているわけですが、それでも気を抜くと隙間から入り込んでくるような、はっとする日々です。

 

今回のフェアで、「あかいろちゃんみたいに生きたい」という感想を、多くいただくことができました。それが、とても嬉しかったです。
私の絵本は、読んだ人みんなが同じ気持になれるタイプのものではないので、バンバン売れたりはしないと思いますが、そう思ってくれた人たちに届くような、寄り添えるような、そんな作品を、これからも作って行きたいです。

 

困った時に、相談できる人の顔が浮かぶこと。心が折れた時に、一緒に飲んだくれてくれる人がいること。さりげなく、応援してくれる友達。自分のことのように、喜んでくれる友達。知らない私の絵本を、好きだと言ってくれる人がいること。一緒に仕事をしたい人がいること。そういう人たちの存在が、何よりの財産だな、と、この2週間感じました。

 

色んな人のことを思いながら書いたので、まとまりのない文になってしまいました。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。ぴんとくるところがあったら、「うんうん」と思って下さい!

 

あかいろちゃんは、これからも、ひとりでどこまでだって駆け抜けていくことでしょう。あの子はとっても強い子なので、そっと、見守っていただけたら嬉しいです。

私の方は、また新しい絵本を出せるように、がんばろうと思います。

あかいろちゃんと私を、これからも、どうぞよろしくお願い致します。

 

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サイン本の取り扱いは、現在、ハルカゼ舎(残り僅か)・ヴィレッジヴァンガード下北沢・代官山蔦屋の3店舗です。

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新しい絵本が出ます 2014.03.26

shinkan

shinkan

2014年3月30日に、私の3冊目の絵本が刊行されます。
小さなモノたちの、色と音が溢れるような、愛おしい絵本になりました。

「かきたいな かきたいな」アリス館

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物語の舞台は“ぶんぼうぐのくに”。
主人公は、かくのが大好きな、赤色鉛筆の“あかいろちゃん”です。
あかいろちゃんは、「かきたいな!かきたいな!」と、ぶんぼうぐのくにを旅しながら、様々な文房具たちと出会い、そこに少しずつ幸せの跡を残して行きます。
そんなあかいろちゃんが辿り着いたところは…
あかいろちゃんと一緒に、文房具の世界を旅してみませんか?

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「かきたいな かきたいな」は、最初、楽しいキャラクター絵本に見えるかもしれません。もちろん、どう読んでいただくかは、読む人の自由なのですが、前の2冊を気に入って下さっている方には、最後まで読んでいただければ、「あぁ、井上の描いた絵本だな」と、思っていただけると思います。

“ぶんぼうぐのくに”は、そこに住む小さなモノたちの「したいこと」と「出来ること」が完全に一致した、奇跡みたいな世界です。小さなモノたちが、イキイキと、のびのびと、それぞれの世界を生きられる、奇跡みたいな国。そこで起きる出来事は、たとえ切なかったとしても、悲しいことなんかでは、決してないのだと思います。

私たちは、何かを好きになればなるほど、何かに夢中になればなるほど、その何かの終わりを思った時、足がすくんでしまう事があります。「時間が止まればいいのに」なんて、我が儘を思ったりもします。
でも、その何かを、もっともっと愛すことが出来たら。終わりの切なさも含めて、愛すことが出来たなら。強い気持ちでおそれずに、歩き続ける事が出来るのではないかと思います。

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この絵本を出版するにあたって、編集の郷原さんをはじめとするアリス館のみなさん・デザイナーの中西さんはもちろん、その他に、お礼を言いたい方が3人います。

1人目は、「ちいさなぬま」の担当編集者さん。
「ちいさなぬま」の企画がなかなか通らず難航(まぁ、ああいう話なので…!)していた時に、別の企画に変えようか、という話もあり、その時に、「井上さんの、色んなものがいる街っぽさは、楽しくていいと思う」と言って下さり、それが「かきたいな かきたいな」のヒントとなりました。その後、めでたく「ちいさなぬま」は企画が通り、そのヒントは、今回にいかされる事になったのです。

そして2人目は、文房具「ハルカゼ舎」の間瀬さん。
“街っぽさ”を何で表現するか考えた時に、「人や動物ではなくて、モノでいこう」と考え、さらに「大人にも子どもにも身近なモノで、私自身にも身近なモノ」と思った時に、まっさきに思い浮かんだのは、文房具でした。ハルカゼ舎や間瀬さんと出会っていなかったら、別のものになっていたかもしれません。私の机の上には、ハルカゼ舎で見つけたお気に入りの文房具が増えて、それが今回のイメージをふくらませてくれました。
ハルカゼ舎では、刊行記念のフェアもしていただける事になりました。
さらに、絵本の裏側の帯文も、無理を言って、間瀬さんにお願いしました。素敵な文をいただいたので、ぜひご覧下さい。

そして3人目は、コラージュ作家でstock店主のオギハラナミさん。
オギハラさんのペンケースが、絵本に出てくる“ふでいれ”のモデルになりました。3年ほど、私が愛用させていただいているもので、絵本のキャラクターにすることを、快く許可していただきました。
オギハラさんのペンケースは、本当に可愛くて、「これ」って何だか言えなくて、「この子」って言うのがふさわしいような、そんな愛おしい気持ちになるモノです。
本当にそっくりなので、ぜひ見ていただきたいです!1点1点手作りなので、絶対とは言えませんが、ハルカゼ舎のフェアで、会えるかも…?しれません。
stockは、ハルカゼ舎と同じ通りのご近所さん。はしごがお薦めです!

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なるべく短く、と思ったのに、やっぱり長くなってしまいました。最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
フェアの様子なども、またこちらでお知らせ出来たらと思っています。

「かきたいな かきたいな」とあかいろちゃんを、どうぞよろしくお願い致します!

絵本のこと8〜パネル展

mori

mori

発売から2ヶ月が経ち、ことり文庫さんでの原画展も終了しましたが、都内の書店さんで、「ちいさなぬま」パネル展をしていただけることになりました!

11月1日(金)〜30日(土)までの1ヶ月間、青山ブックセンター本店さんと、ブックファースト自由が丘店さん、2店舗同時開催です!

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こちらは、青山ブックセンターさん。場所は、奥の児童書コーナーです。
パネル展ですが、原画も1点だけ展示しています。

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本棚上の壁面にパネル。上からモビールも吊るしました。

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そしてこちらは、ぬまの森!
段ボールと、クレヨンと絵具で作りました。
我ながらがんばったので、ぜひ実物を見ていただきたいです。

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こちらは、ブックファーストさん。
児童書コーナーに、原画を2点展示しています。

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階段部分の壁面には、パネルと段ボールで作った森の生き物たち。

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絵本に出てくる生き物より、だいぶ不細工だけど…そこはご愛嬌!
他にもたくさん作ったので、ぜひご覧下さい。

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原画展でお世話になり、さらに今回のご縁を繋いで下さったことり文庫さんが発行している、とっても愉快な新聞・ことりタイムス。
原画展記念の時に作っていただいた「コトリ×ことり号」も、置いていただける事になりました。
「ちいさなぬま」の解説や、わたしのインタビューなども載せていただいております。
他にも鳥ネタ満載で、本当に面白いので、ぜひ読んでみて下さいね!

ブックファーストさんには、サイン本も置いていただきました。

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こちらは、特製ポストカード。
写真だと分かりづらいのですが、白い紙に、凹凸のある白いインクで「ちいさなぬま(冬バージョン!)」が印刷されています。
ご好評いただいた原画展のノベルティバッグ、白が人気だったので、それを元に作ってみました。
パネル展の期間中、各店舗の「ちいさなぬま」に、オマケで1枚ついています。
実物はもっと可愛いです!

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まだ暑い時期に発売された「ちいさなぬま」ですが、肌寒いこの季節によく合う物語です。お近くにお出かけの際は、ぜひお立ち寄り下さい。

まだまだ沢山の人に読んでいただきたいです。
「ちいさなぬま」を、これからもどうぞよろしくお願い致します!

絵本のこと7〜原画展終了しました

gengaten

gengaten

ことり文庫さんでの原画展「ちいさなぬまのちいさな原画展」、13日に、無事終了しました。

ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

気にして下さった方々も、ありがとうございます。

 

絵本はなんと、閉店間際に最後の1冊が売れて、完売となりました。

余りもせず、足りなくもならなかったところが、すごいと思います。「小さな奇跡」です!

ことり文庫のカワサキさんは、小さな奇跡の種みたいなものを、たくさん持っている人なんだと思います。お店の中には、その種がたくさん蒔かれていて(というより、はじけて次々飛び出している、というか)、きらきら光っています。本当に光っているので、「うそ!」と思ったら、見に行ってみて下さい。

 

今回も、人に恵まれたなぁ、と思います。

いい出会いをくれた、極楽寺と江の電と、あの辺りの海も山も、大好きになりました。出不精な私にとっては、数少ない大切な場所のひとつになりそうです。

 

これからも、ことりとコトリを、どうぞよろしくお願いします!

 

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最後に、ちょろっとお知らせを。

3冊目の絵本が、春頃出る予定です。

詳細は、また改めてお知らせします。

もう言ってしまったので、気を引き締めてがんばります!

原画展(補足)

kanban

kanban

「ちいさなぬまのちいさな原画展」の会場・ことり文庫さんに、迷わずに来ていただくために、ご来場いただく前に、ご一読下さい。

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☆極楽寺の駅からの道順

江の電「極楽寺」駅で下車→駅前の道を、駅を背にして右方向へ→少し進むと、左手に、「ブーランジュリー べべ」というパン屋さんが見えます→さらに少し進むと、同じく左手に、「ことり文庫」の看板が見えます

駅前の道を、5分程、右に進むだけ。とても分かりやすい道なので、極楽寺駅から歩いて来ていただければ、まず迷子にはなりません。

☆Googleマップは使わないで下さい

新しいお店なので、名前ではヒットしません。住所検索をしても、なぜか間違った場所がヒットしてしまいます。先日、それで迷子になってしまった方がいて、私もそれで初めて気がつきました。他にもいらっしゃったらごめんなさい。

☆車でのご来場は、おすすめしません

駐車場のご用意は、ございません。近くにスペースもありませんので、電車でのご来場をおすすめします。

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絵本のこと6〜原画展

kotori

kotori

8月27日に発売されたばかりの「ちいさなぬま」

鎌倉・極楽寺の絵本店 “ことり文庫” さんで、ちいさな原画展を開いていただけることになりました。

 

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井上コトリ「ちいさなぬま」のちいさな原画展

会場 : ことり文庫
神奈川県鎌倉市極楽寺1−4−12

会期 : 9月5日(木)~10月13日(日)
*毎週木・金・土営業、ただし28日(土)休業、10月13日(日)営業
*臨時休業などは、HPブログツイッター等でお知らせします

時間 : 午前10時~17時ごろ

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期間中、ことり文庫さんで「ちいさなぬま」をお買い上げいただいた方、先着10名様に、ノベルティのプレゼントをご用意しております。
特製 “ちいさなぬまバッグ” 。
「ちいさなぬま」がちょうど収まる、B5サイズです。
1点1点、シルクスクリーンで、手刷りしました。
白い沼・黒い沼、各色5枚ずつです。
気になる方は、ぜひ、お早めに!

card

こちらは、物語に登場する森の生き物たちをモチーフにした、ポストカードセット。
ちょう・木・鳥・リス・うさぎ、の5枚セットで、750円です。

ことり文庫さんの、みちくさマップを見ながら、秋の鎌倉散歩はいかがでしょう?

お散歩がてら、「ちいさなぬま」のちいさな原画展に、ぜひ、お立ち寄り下さい!

 

☆追記☆

ことり文庫さんへ、迷わずに来ていただくために、ご来場いただく前に、必ず(!)ご一読下さい。

原画展(補足)

 

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ことり文庫の川崎さんには、“ことり” つながりで、帯の文章もいただいております。

“名前がかわいらしいからといって、絵がおしゃれだからといって、
イマドキって決めつけて、通り過ぎたらもったいないよ
「ありがとう」と「さようなら」、そして
もうひとこと伝えられたら、みんなもっとなかよくなれる!
大切なメッセージ、こころにコトリ、と届きました

—–こどもの本 ことり文庫 川崎ふみ”

私は元々イラストレーターなので、雑貨的な絵本だと思われる事が多いのです。
勿論、物としての可愛さも大事に思って作っているし、私自身、内容はよくわからないけど、飾りたくて外国語の絵本を買う事もあるし、絵本の雑貨性を否定するわけでは全然ないのですが、本人は、お話にすごくこだわって作っているつもりなので、多少悩みでもあり。

そんな悩み、お話したこともないのに、この文章をいただいて、とても嬉しかったです。
さすが、書店員さんだな!と思いました。

裏表紙側の帯にあるので、そちらもぜひ、見てみて下さいね。

ことり文庫さんで発行している「ことりタイムス」(写真上)、今回は、私のことも、色々書いていただきました。
出来上がりが、とても楽しみです!

絵本のこと5〜発売!

hatsubai

hatsubai

2作目の絵本「ちいさなぬま」、8月27日に発売しました!

 

決して、明るく爽やかなお話ではないけれど(なにしろ、沼ですし!)、元気いっぱいなお話でも勿論ないけれど。

例えば夜、暗がりを、明るく灯す強さではなく、灯りはないけどぼんやりと、一緒に朝を待つような、そんなお話が書きたかったのです。

 

私たちは、どうしようもない事で、時々苦しくなってしまうことがあります。それは、大人も子どもも、一緒です。

どうしようもない事を、どうしようもない事だ、と受け入れるのは、実は残酷なことなのかもしれません。だからおとぎ話には、“本当はお姫様なのに”しいたげられていたり、“本当な王子様なのに”魔女に醜い姿にさせられているお話が、あるのかもしれません。そこには、今は不当な扱いを受けているけれど、最後には正当な評価を受けられるのだ、という夢があります。

でも現実は、実際お姫様でもないし、魔女に呪いをかけられているわけでもないし、誰のせいでもないけれど、◯◯だ、という事の方が多くて、だからこそ、苦しくなってしまう事があるのだと思うのです。

今回の主人公「ぬま」が、沼である事は、どうしようもなく、変えられる事ではありません。でも、ぬまが沼でありながら、変えられる事だって、きっとあるのだと思うのです。そういう部分を、いつも見ていけたらいいな、と思っています。

「ぬま」がどんな風に変わったのか、ぜひ、読んでみて下さい!

 

ちょっと書き過ぎたかもしれません…
本人が書くと、無粋になるのでなるべく自粛しているのですが…
ブログだし、見る人も限られているし、まぁ、よしとします!

 

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この絵本を出版するために、本当にお世話になった、講談社の小川さん。 新人のくせに、勢いも熱さもない、のらくらな私を、最後まで見捨てずに面倒を見て下さいました。小川さんがいなければ、この絵本は、出版されなかったと思います。本当に、ありがとうございます。

そして、素敵なデザインに仕上げて下さった、デザイナーの阪戸さん・堀さん、ありがとうございます。あの青の色、大好きです。
今回、児童書では珍しく、カバーと本体表紙のデザインが違うのです。ぜひチェックして下さいね!

それから、ことりつながりで、帯文を書いて下さった、ことり文庫の川崎さん。強い言葉を、ありがとうございます。
ことり文庫さんでは、9月5日から、小さな原画展をしていただける事になりました!

それからそれから、前回の「チーム・ドーナツこ」のみなさんと、チャイルドのみなさん。ずっと、あたたかく見守っていただいて、ありがとうございます。なんだかもう、親戚の人たちみたいな、そんなあたたかさで、いつも励まされています。

下北・経堂まわりの、おねえさんおにいさんたちも。いつも、話を聞いてくれたり、励ましてくれて、ありがとうございます。地元でもないのに、近くにそういう人たちがいるの、本当に幸せなことです。

それから、自信がなくて、落ち込んでばかりの私を、「天才!」といって、笑わせてくれる、奇特な友達も。

最後に、「次の絵本は?」と聞いてくれたみなさん。本当に、励まされました。新作、ぜひ読んで下さい!

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あらあら、だいぶ長くなってしまいました…
まぁ、ブログですから…

小さな原画展のことは、また改めてお知らせします!