しっぽが欠けています 2015.02.03
先日納品した新刊絵本の初校があがってきたので、 色校をしに、版元さんに伺う事にした。 出かける準備をしていると、編集さんからメールを頂く。
今日はよろしくお願いします、といった内容のあとに、 「◯ページの象のしっぽが欠けています」とある。 印刷の際に、何かの手違いでちょっと欠けてしまった、 という程度のことを想像して、◯ページを見て驚愕した。
欠けている、と柔らかい表現にして下さっていたけれど、 しっぽの房の部分が、そっくりそのままなかったのだ。 印刷の手違いでも何でもない。 ただただ、私が描き忘れていたのだ。
納品前も、あんなに確認したし、 送っていただいた初校も、 やれ、ここにゴミがついてるだの、ここが黒すぎるだのと、 あんなに確認したのに、全然気付いていなかった。
恐ろしいことだ。 木を見て森を見ず、とは、このことだなぁ、と思った。 気付いてもらえて、本当によかった。 「インクとペンを持って伺います」と返信をして、家を出た。 |