「てがみがほしいみつあみちゃん」と光の粒のこと 2015.12.01
本当に嬉しい事があった時、 私は光の粒が見える(ような気がする)事があります。 例えば、初めて自転車に乗れた時、初めて逆上がりが出来た時、 初めて手紙をもらった時……。 周りの景色が輝いて見えるような、 お日さまの光が、いつもより明るく降り注いで見えるような経験が、 みなさんにもあるのではないでしょうか?
強烈に嬉しい気持ちは、一瞬で過ぎ去って行きます。 光の粒も、一瞬で消えてしまいます。 でもその光は、その時の情景を、写真のように焼き付けて、 記憶の箱の中に残してくれます。 だから、どんなに時間が経っても、その箱を開けさえすれば、 私たちはその写真を見る事が出来るのです。
たとえいつか、自分自身が消えてしまったとしても、 その写真はどこか宙を漂い、未来の見知らぬ誰かの夢の中に忍び込む、 なんて事もあるかもしれません。 だから私たちは、その誰かの為にも、 沢山の幸せな目に遭わなければいけないのです。 「てがみがほしいみつあみちゃん」は、きっと、 いつかの誰かの、幸せな記憶なのだと思います。
追伸 関係者のみなさん、応援して下さったみなさん、 身近なところで励まして下さった友人知人のみなさん、 本当にありがとうございました!
———————————————————————————- 「てがみがほしいみつあみちゃん」は月刊絵本です。
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