納品 2015.08.19
『てがみがほしいみつあみちゃん』は、先日10日に本文の絵を、 後送で、昨日表紙と裏表紙の絵を納品した。 これから確認作業があるけれど、制作作業はとりあえず一段落だ。 上の写真は、役目を終えた試作たち。
今回は、事務的なところで、本当に色々と反省しなきゃいけない。 締切に間に合わなかったのだ。 どうして間に合わなかったかというと、 怠けていたなら反省の内容もシンプルで、 次から怠けなければ済む話なのだけど、 そうではないから、色々と考えないといけない。 怠けていないのに、間に合わなかった。 これは良くない。 怠けていたより、良くないと思う。
そもそも今回の仕事は、1年以上前に予定が決まっていた。 だから、いただいたスケジュールが短かったわけでは全くない。 むしろ、決まってから締切までの時間に余裕があったので、 この前にもう一仕事したい、と思ってしまったのだ。 余裕があるといっても、一仕事入れるには、ちょっときつい期間だった。 でも、休まなければなんとかいける!と思ってしまった。 スケジュール帳に、1日も休みがない予定を書き込んだ。 今思えば、アホである。 予定というのは、そもそも余裕をもって立てるものだし、 長期間休まなければ、体調も崩す。
思い返せば今までも、私は気持ちで突っ走るところがあった気がする。 身体の事を、ほとんど考えなかった。 それでも何とかなってきたのは、単純に若かったからかもしれない。 「35歳を過ぎると、ガクッと体力が落ちるよ」 という話は、よく聞いてはいたけれど、まさにそれかもしれない。 気持ちだけじゃなくて、身体の事も 考えなきゃいけない年頃になったのかもしれない。 自分より年上で、もっと忙しく活躍している人たちも、 勿論いるわけで、それを思うと、情けない気持ちになるけれど、 自分の体力やペースの事、きちんと考えようと思う。 せっかく好きな事をさせてもらえていて、 すごく幸運な事だし、ありがたい事なのに、 「しんどい」気持ちが前に出て来てしまっては申し訳ないし、 勿体ないし、とにかく絶対良くないと思うから。
こんな感じで、反省がやたら多いけど、 良い事も、ちょっとだけあった。 時間がなくて、身体もヘロヘロでしんどかったけど、 全然手は抜かなかった事! まぁ、当たり前の事なんだけど…。
それから、スケジュール的には反省しなきゃいけないんだけど、 1年前に試作していた仕上がりのイメージと、 その後他の仕事をさせていただき、 実際仕上げたイメージは結構違っていて、 実際仕上げたものの方がお話に合っていると思うから、 この時期に本制作出来た事は、制作的には良かったと思う。 いや、やっぱりダメなんだけど…。
作品自体は、自分が住みたいくらい大好きな世界が描けた。 巨大なすずらんに、巨大な蕪。 ご機嫌なワニに、空飛ぶ魚。 手のひらに乗るくらい、小さな象や馬。 白い壁に、赤い屋根の家々。 みんながのんきで、でもちゃんとひとりでいる世界。 反省はしつつ、これから仕上がりまで、とても楽しみだ。 |