『てがみがほしいみつあみちゃん』は、先日10日に本文の絵を、
後送で、昨日表紙と裏表紙の絵を納品した。
これから確認作業があるけれど、制作作業はとりあえず一段落だ。
上の写真は、役目を終えた試作たち。
今回は、事務的なところで、本当に色々と反省しなきゃいけない。
締切に間に合わなかったのだ。
どうして間に合わなかったかというと、
怠けていたなら反省の内容もシンプルで、
次から怠けなければ済む話なのだけど、
そうではないから、色々と考えないといけない。
怠けていないのに、間に合わなかった。
これは良くない。
怠けていたより、良くないと思う。
そもそも今回の仕事は、1年以上前に予定が決まっていた。
だから、いただいたスケジュールが短かったわけでは全くない。
むしろ、決まってから締切までの時間に余裕があったので、
この前にもう一仕事したい、と思ってしまったのだ。
余裕があるといっても、一仕事入れるには、ちょっときつい期間だった。
でも、休まなければなんとかいける!と思ってしまった。
スケジュール帳に、1日も休みがない予定を書き込んだ。
今思えば、アホである。
予定というのは、そもそも余裕をもって立てるものだし、
長期間休まなければ、体調も崩す。
思い返せば今までも、私は気持ちで突っ走るところがあった気がする。
身体の事を、ほとんど考えなかった。
それでも何とかなってきたのは、単純に若かったからかもしれない。
「35歳を過ぎると、ガクッと体力が落ちるよ」
という話は、よく聞いてはいたけれど、まさにそれかもしれない。
気持ちだけじゃなくて、身体の事も
考えなきゃいけない年頃になったのかもしれない。
自分より年上で、もっと忙しく活躍している人たちも、
勿論いるわけで、それを思うと、情けない気持ちになるけれど、
自分の体力やペースの事、きちんと考えようと思う。
せっかく好きな事をさせてもらえていて、
すごく幸運な事だし、ありがたい事なのに、
「しんどい」気持ちが前に出て来てしまっては申し訳ないし、
勿体ないし、とにかく絶対良くないと思うから。
こんな感じで、反省がやたら多いけど、
良い事も、ちょっとだけあった。
時間がなくて、身体もヘロヘロでしんどかったけど、
全然手は抜かなかった事!
まぁ、当たり前の事なんだけど…。
それから、スケジュール的には反省しなきゃいけないんだけど、
1年前に試作していた仕上がりのイメージと、
その後他の仕事をさせていただき、
実際仕上げたイメージは結構違っていて、
実際仕上げたものの方がお話に合っていると思うから、
この時期に本制作出来た事は、制作的には良かったと思う。
いや、やっぱりダメなんだけど…。
作品自体は、自分が住みたいくらい大好きな世界が描けた。
巨大なすずらんに、巨大な蕪。
ご機嫌なワニに、空飛ぶ魚。
手のひらに乗るくらい、小さな象や馬。
白い壁に、赤い屋根の家々。
みんながのんきで、でもちゃんとひとりでいる世界。
反省はしつつ、これから仕上がりまで、とても楽しみだ。
