初めての 2015.04.29

20150429

月刊絵本のラフのOKを頂く。

私にとって、初めての月刊絵本。12月号だ。

7月中にアップの予定。

区切りがよいので、5月1日から着色に入ろうと思う。

今は、ドキドキしながら、全体の色の感じを考えたりしている。

 

今回の物語は、「わたしドーナツこ」よりもっと前に、

初めて考えた絵本の物語だ。

夜間の専門学校に通っていた頃、

本の表紙を描いてみましょう、という課題があって、

好きな本の表紙でもいいし、架空の本の表紙でもいい、

という事だったので、私は架空の本の表紙を描いた。

タイトルは、「手紙がほしい女の子のお話」。

それが、今回の絵本の始まりだった。

その時はぼんやりとしていて、表紙以外は形にならなかったし、

そもそも自分が絵本を作るようになるなんて、

思ってもいなかったけれど、

いいところに流れて、こんな機会を与えてもらえて、

幸運な物語だな、と思う。

主人公が、ものすごく意志の強い女の子だから、

物語も意志が強いのかもしれない。

タイトルは、少し変わって、

「てがみがほしい みつあみちゃん」とした。

 

今回の編集者さんは、

「わたしドーナツこ」の出版を決めて下さった編集長さんに、

私を紹介して下さった方だ。

だから、大変な恩人という事になる。

その人に、自分が初めて考えた物語を担当して頂くというのは、

なんというか、意味があるような気がしてしまう。

何度もお会いした事はあるし、数人で食事をした事もあって、

楽しい人だという事は知っていたのだけど、先日2人で食事をしたら、

思っていた以上に愉快な人だという事がわかって嬉しい。

これから、本当に楽しみだ。

 

幸せのこと。切なさのこと。一瞬のこと。永遠のこと。

それから、光の粒のこと。

20代前半だった私が、思っても形にできなかったもの。

今の自分が、頑張って形にしたいと思う。

いいものにしたいな。