発売 2015.03.11
私の4冊目の絵本「まちのひろばのどうぶつたち」が、 徐々にお店に並び始めたようだ。 写真は、昨日友人が送ってくれたもの。
この絵本は、自分が今まで書いた中で、 1番明るくて優しいお話になったと思う。
よくよく考えると、なかなかに切ないお話なのだけど、 なぜか明るく、どこか呑気さすら漂っているのは、 主人公の動物たちが、ひたすら光の方を、 見続けていたからだと思う。
どんな時でも、例えば真っ暗闇の中にいるような時でも、 小さな光さえあれば、完全にしょぼくれてしまう事なんて、 きっとない。
もしも光が見つからないような時でも、 それを探そうとする心は、光そのものだ。
なぜならその光というのは、自分と自分以外の世界を繋ぐ、 穴から洩れてくるものだからだ。 穴は、どこにだってきっとあける事が出来るし、 大きくする事だって、きっと出来るのだ。
ひたすら光を見ていたつもりが、 実は自分自身が小さな光になっている事だって、 きっとある。
私たちの世界は、そういう無数の小さな光で、 照らされているのだと思う。
でも、その光を誰が作っているのかは、 誰も知らないのかもしれない。
この絵本を一緒に作って下さった、 編集の榎さんと、デザイナーの郷坪さん。 本当にありがとうございました! 中でも、タイトル文字を作っていただいた事、 表紙の質感を、私の希望を叶えていただいた事に、 大変大変大変!感謝しています。
「まちのひろばのどうぶつたち」 沢山の人に(小さな人にも大きな人にも)、 末永く、読んでもらえますように。 |