聞きそびれ 2014.12.22
天井裏を掃除しようと思って、 久しぶりに、天井扉を開けてみたのだ。
すると、アシカだかオットセイだか定かではないけれど、 とにかくあの系統の海洋生物が、べチンッ!!!と、 ものすごい音を立てて落下してきたのである。 ちょうど扉の上にいた時に、開けてしまったのだろう。
大丈夫だろうか? 家の天井裏に、こんな海洋生物を住まわせた覚えはないし、 だから、私の責任というのはちょっと言い過ぎだけど、 骨折などしていた場合、知らんぷりをするわけにもいかない。 手当ては?病院は?移動手段は? どうしたらいいのだろう?こんな特殊な生き物を。
困惑していると、そのアシカだかオットセイだかは、 でっぷりした体をモゴモゴと動かして半身を起こし、 「いてぇ、いてぇ、おぉいてぇ!」 と、鼻に皺を寄せて、江戸っ子のオッサンみたいな口調で 言ったのである。 短い前脚で脇腹をぺチンぺチンと叩きながら。
随分と痛そうではあるけれど、 どうやら骨折はしていないらしい。 あーよかった。
と、思ったところで、目が覚めた。 おかしな夢だった。
結局あの生き物は、アシカだったのだろうか? オットセイだったのだろうか? 目覚める前に、本人に聞いてみればよかった。 今度会う事があったら、聞きそびれないようにしよう。 |