「てがみがほしいみつあみちゃん」と光の粒のこと 2015.12.01

20151201

20151201

本当に嬉しい事があった時、

私は光の粒が見える(ような気がする)事があります。

例えば、初めて自転車に乗れた時、初めて逆上がりが出来た時、

初めて手紙をもらった時……。

周りの景色が輝いて見えるような、

お日さまの光が、いつもより明るく降り注いで見えるような経験が、

みなさんにもあるのではないでしょうか?

 

強烈に嬉しい気持ちは、一瞬で過ぎ去って行きます。

光の粒も、一瞬で消えてしまいます。

でもその光は、その時の情景を、写真のように焼き付けて、

記憶の箱の中に残してくれます。

だから、どんなに時間が経っても、その箱を開けさえすれば、

私たちはその写真を見る事が出来るのです。

 

たとえいつか、自分自身が消えてしまったとしても、

その写真はどこか宙を漂い、未来の見知らぬ誰かの夢の中に忍び込む、

なんて事もあるかもしれません。

だから私たちは、その誰かの為にも、

沢山の幸せな目に遭わなければいけないのです。

「てがみがほしいみつあみちゃん」は、きっと、

いつかの誰かの、幸せな記憶なのだと思います。

 

追伸

関係者のみなさん、応援して下さったみなさん、

身近なところで励まして下さった友人知人のみなさん、

本当にありがとうございました!

 

 

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「てがみがほしいみつあみちゃん」は月刊絵本です。
ご購入の方法は、下記をご覧下さい。

  1. 書店での取り扱いは、お取り寄せのみとなっております。
    ご注文頂く際は、
    チャイルド本社 おはなしチャイルド第489号(12月号)
    『てがみがほしいみつあみちゃん』
    作・絵 井上コトリ
    と、ご注文下さい。
  2. Amazonなどのネットストアでも、ご注文いただけます。
  3.  経堂のハルカゼ舎さんで、12/2より、
    特別に店頭販売をして頂けることになりました。
    お近くの方は、ぜひご利用下さい。
  4. ハルカゼ舎さんのwebshopでも、ご購入いただけます。

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てがみがほしいみつあみちゃん〜あらすじ〜 2015.11.17

20151117

20151117

「てがみがほしいみつあみちゃん」のあらすじを、

動画風にまとめてみました。

機械音痴の私が、Macに元々ついているiMovieとやらで、

何とかかんとか作ったものなので、ショボショボですが……

大体のあらすじや、みつあみちゃんの世界がどんな世界なのかは、

何となく分かっていただけるかな?と思います。

頑張って作ったので、ぜひ沢山観てやって下さい!

 

 

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おはなしチャイルドNo.489「てがみがほしいみつあみちゃん」

作・絵 井上コトリ

発行 チャイルド本社

定価は380円(税込)、2015年12月1日に発行です。

月刊絵本のため、書店の売り場には並びません。

 

☆ご購入の方法

Amazonでご購入いただけます。

・お近くの書店で、お取り寄せいただけます。

お取り寄せの際は、下記の情報をお伝え下さい。

おはなしチャイルドNo.489「てがみがほしいみつあみちゃん」

作・絵 /井上コトリ 発行/チャイルド本社

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見本 2015.10.20

20151021

20151021

「てがみがほしいみつあみちゃん」、見本が届いた!

10月末か11月頭になると伺っていたから、びっくり嬉しい。

発行は12月なので、もう少し先。

担当さんに、「編集部では好評です」と言ってもらえて、

少しほっとした。

あとは、子どもたちやそのお母さん、保育士さんたちが、

楽しんでくれるといいのだけど…

こればかりはもう分からないから、ドキドキ過ごすしかない。

 

「みつあみちゃん」の作業が落ち着いてから、

しばらく時間はあったのだけど、

出来上がりまでは、何となくそわそわ落ち着かなくて、

ここ1ヶ月ほど、だいぶのんびりと過ごした。

散歩をしたり、お茶をしたり、ごはんを作ったり食べたり、

気ままに落書きをしたり。

自分が何者でもない感覚は、気楽でもあり、不安でもあり、

どこか寂しくもあり、始終フワフワとした不思議な感じだった。

 

次の本は、タコが主役ののんびりとした世界の話。

舞台は、海じゃなくて山。

この間、担当さんと打ち合わせをした時、

私は売れっ子でもないのに、生意気に疲れていて、

スケジュールについて、のらりくらりとしていたら、

「井上さんのペースで大丈夫だから」と言って下さって、

なんて優しい人なんだろう。

今思うと、申し訳ない。

気力体力が復活してきて、頭の働きが戻ってきたら、

自分は本当に恵まれているなぁ、と思った。

「みつあみちゃん」も出来上がって、

頭も切り替わってきたから、またがんばりたい。

来年の初夏には出版出来るといいな。

美味しい山の空気がもれてくるような、いい本にしたいな。

 

タコのお話とは別に、自分にはどうしても本にしたい

物語があって、(大げさな表現だけど)死ぬまでに

本にしたいなぁ、とずっと思っている。

暗いし、こわいし、悲しい話だから、

なかなか難しいと思うけど、最後はすごく希望があって、

自分が子供の頃に読んだら、きっと気に入っただろうと思う。

がんばっていれば、いつか本にできるかな?

のんびりはこれでおしまい。

今日からまたがんばろう。

校了と少しお知らせ 2015.09.30

20140930

20140930

『てがみがほしいみつあみちゃん』、校了しました。

 

上の画像は、校了記念に描いた、みつあみちゃんの世界。

お菓子の箱とかに出来たら楽しいなぁ、なんて思いながら

描きました。

みつあみちゃんの世界には、子供だった自分が

「あったらいいな、いたらいいな」と思っていたものたちを、

それこそお菓子の詰め合わせのように、たくさん詰めました。

それは、直接物語には関わってこないけれど、

みつあみちゃんの世界を作る、大切なものたちです。

物語を楽しんでもらいたいのは勿論なのですが、

読み終わった後にも、

その世界で空想遊びをしてもらえたらいいな、

と願いながら作った絵本です。

その辺りの事については、また改めてここに書こうと思います。

 

発行日にはまだ時間がありますが、大まかなお知らせを。

『てがみがほしいみつあみちゃん』は、月刊絵本なので、

基本的には、定期購読をされている園で毎月配布されるものです。

チャイルド本社「おはなしチャイルド」を購読されているお子さん、

ご家族の皆さん、ぜひご覧下さい。

『みつあみちゃん』は12月号なので、12月の初旬頃、配布される予定です。

(園によって、配布の時期は幅があるようです。)

なのですが、書店でご注文を頂ければ、一般の方にもご購入いただけます。

ハードカバーではありませんが、380円と大変お買い得です!

少しお手間をかけてしまいますが、ご注文頂けると嬉しいです。

書店によって、時々受け付け出来ない事もあるそうなのですが、

大きめの書店でしたら、まず大丈夫との事です。

ご注文頂く際は、

チャイルド本社 おはなしチャイルド第489号(12月号)

『てがみがほしいみつあみちゃん』

作・絵 井上コトリ

と、ご注文下さい。

出版社に直接ご注文頂く事も出来るのですが、

送料がかかってしまうので、お近くの書店でご注文頂くのがおすすめです。

私の方で、手売りも出来たらよいのですが…

ちょっと、確認してみます。

ご購入の方法は、発行が近づいたら、また改めてお知らせしようと思います。

 

素直な物語と、大好きな世界が描けました。

『てがみがほしいみつあみちゃん』を、どうぞよろしくお願い致します。

 

色校正 2015.09.04

20150904

20150904

『てがみがほしいみつあみちゃん』の色校正をしに、

編集部にお邪魔した。

 

今回は、正式な名前は分からないけれど、

マットコート系の紙を使っているので、

風合いのある紙を使った時に比べると、

発色がとてもきれい。

緑色がもう少し鮮やかになるといいな、というのと、

薄暗い場面が、ひんやりした雰囲気になるといいな、

というくらいだった。

初校でかなり良い感じだったので、再校でより良くなるといいな。

今月中に、校了する予定。

 

編集部のみなさん、とても忙しそうだったけれど、

知っている方々とご挨拶が出来て嬉しかった。

帰り際になって、突然土砂降りになってしまって、

傘をお借りしたのに、道の途中で晴天に。

せっかく借りたのに、なんだか申し訳ない気分。

入稿 2015.08.27

20150827

20150827

『てがみがほしいみつあみちゃん』、本文も表紙周りも、

全て入稿されたようだ。

私が遅れた分、編集さんがすごい速さで動いて下さり、

納品してから10日ほどで入稿となった。

すごい!!!

上の写真は、入稿前に確認用に送っていただいたカンプ。

タイトル文字は、書き文字かフォントか迷ったけど、

担当の編集さんやその上司さん、それから、

私もよくお世話になっている編集部内の方の意見も伺って、

書き文字にする事に。

個人的には、フォントの方が落ち着くかな?

と思っていたんだけど、書き文字、頑張って書いたから、

選んでもらえてちょっと嬉しい。

週明け頃、初校が出る予定。

いい色が出ますように!

 

納品 2015.08.19

20150819

20150819

『てがみがほしいみつあみちゃん』は、先日10日に本文の絵を、

後送で、昨日表紙と裏表紙の絵を納品した。

これから確認作業があるけれど、制作作業はとりあえず一段落だ。

上の写真は、役目を終えた試作たち。

 

今回は、事務的なところで、本当に色々と反省しなきゃいけない。

締切に間に合わなかったのだ。

どうして間に合わなかったかというと、

怠けていたなら反省の内容もシンプルで、

次から怠けなければ済む話なのだけど、

そうではないから、色々と考えないといけない。

怠けていないのに、間に合わなかった。

これは良くない。

怠けていたより、良くないと思う。

 

そもそも今回の仕事は、1年以上前に予定が決まっていた。

だから、いただいたスケジュールが短かったわけでは全くない。

むしろ、決まってから締切までの時間に余裕があったので、

この前にもう一仕事したい、と思ってしまったのだ。

余裕があるといっても、一仕事入れるには、ちょっときつい期間だった。

でも、休まなければなんとかいける!と思ってしまった。

スケジュール帳に、1日も休みがない予定を書き込んだ。

今思えば、アホである。

予定というのは、そもそも余裕をもって立てるものだし、

長期間休まなければ、体調も崩す。

 

思い返せば今までも、私は気持ちで突っ走るところがあった気がする。

身体の事を、ほとんど考えなかった。

それでも何とかなってきたのは、単純に若かったからかもしれない。

「35歳を過ぎると、ガクッと体力が落ちるよ」

という話は、よく聞いてはいたけれど、まさにそれかもしれない。

気持ちだけじゃなくて、身体の事も

考えなきゃいけない年頃になったのかもしれない。

自分より年上で、もっと忙しく活躍している人たちも、

勿論いるわけで、それを思うと、情けない気持ちになるけれど、

自分の体力やペースの事、きちんと考えようと思う。

せっかく好きな事をさせてもらえていて、

すごく幸運な事だし、ありがたい事なのに、

「しんどい」気持ちが前に出て来てしまっては申し訳ないし、

勿体ないし、とにかく絶対良くないと思うから。

 

こんな感じで、反省がやたら多いけど、

良い事も、ちょっとだけあった。

時間がなくて、身体もヘロヘロでしんどかったけど、

全然手は抜かなかった事!

まぁ、当たり前の事なんだけど…。

 

それから、スケジュール的には反省しなきゃいけないんだけど、

1年前に試作していた仕上がりのイメージと、

その後他の仕事をさせていただき、

実際仕上げたイメージは結構違っていて、

実際仕上げたものの方がお話に合っていると思うから、

この時期に本制作出来た事は、制作的には良かったと思う。

いや、やっぱりダメなんだけど…。

 

作品自体は、自分が住みたいくらい大好きな世界が描けた。

巨大なすずらんに、巨大な蕪。

ご機嫌なワニに、空飛ぶ魚。

手のひらに乗るくらい、小さな象や馬。

白い壁に、赤い屋根の家々。

みんながのんきで、でもちゃんとひとりでいる世界。

反省はしつつ、これから仕上がりまで、とても楽しみだ。

8月のカレンダー 2015.08.04

20150804

20150804

8月のカレンダーはタコ。

夏といえば海。

海といえばタコ。

私はイカよりタコが好き。

見た目も味も、タコが好き。

絶対絶対タコが好き。

仕上げる 2015.07.05

20150705

20150705

『てがみがほしいみつあみちゃん』は、

一通り試作が終わって、仕上げの作業に入った。

これは自分の性格の問題で、

本番と変わらない状態の試作をしないと気が済まない。

試作というより、予行練習に近いようなもので、

身近な人からは、

「もうこれ(試作)を提出すればいいんじゃない?」と言われるし、

何より本人が、体力的にも精神的にもしんどいのだけど、

どうしても気が済まないのだから、仕方がない。

多分私は、偶然の力というのが、あまり得意ではないのだと思う。

2枚描くと、なくなるものもあるのかもしれないけれど、

なくならないものが残ればいいと思う。

 

試作中に、誕生日を迎えた。

上の画像は、ハルカゼ舎の日めくりカレンダー。

店主の間瀬さんが作っているもので、

365日違う一言(なんていう労力!)が入っている。

誰かの誕生日には、その人に因んだ一言にしてくれたりする。

それが、有名人の誕生日とかじゃなくて(そういう日もあるかもしれないけれど)、

間瀬さんの友達の誕生日というのが、何だかすごく好きだ。

去年は『ちいさなぬま』に、今年は『かきたいな かきたいな』に

因んだ一言にして頂いた。

嬉しいから、毎年とってある。

 

人生の先輩に、こんな言い方は何だか失礼だと思うけれど、

間瀬さんは、人を嬉しい楽しい気持にするのが、本当に上手な人だ。

上手というと、ちょっと語弊があるかもしれない。

営業トークが上手とか、そういう事では全然なくて、

自然に当たり前に、そういう人なんだと思う。

お店をやるって、きっとそういう事なんだろうな、と思う。

間瀬さんだけじゃなくて、魅力的なお店の人たちは、

どこかみんなそうだ。

そういう人を見ると、「天職」という言葉が浮かぶ。

本人がどう思っているかは、また別の問題と思うけど、

少なくとも他人が見てそう思うって事は、

他人を幸せにしてるって事だから、すごい事だと思う。

かっこいいな、と思う。

 

私も、天職って思える日がきたら幸せだな、と思う。

思われたら、さらに幸せだな、と思う。

いつかそんな日は来るのかな?と、

そんな事を考えた誕生日だった。