『てがみがほしいみつあみちゃん』は、
一通り試作が終わって、仕上げの作業に入った。
これは自分の性格の問題で、
本番と変わらない状態の試作をしないと気が済まない。
試作というより、予行練習に近いようなもので、
身近な人からは、
「もうこれ(試作)を提出すればいいんじゃない?」と言われるし、
何より本人が、体力的にも精神的にもしんどいのだけど、
どうしても気が済まないのだから、仕方がない。
多分私は、偶然の力というのが、あまり得意ではないのだと思う。
2枚描くと、なくなるものもあるのかもしれないけれど、
なくならないものが残ればいいと思う。
試作中に、誕生日を迎えた。
上の画像は、ハルカゼ舎の日めくりカレンダー。
店主の間瀬さんが作っているもので、
365日違う一言(なんていう労力!)が入っている。
誰かの誕生日には、その人に因んだ一言にしてくれたりする。
それが、有名人の誕生日とかじゃなくて(そういう日もあるかもしれないけれど)、
間瀬さんの友達の誕生日というのが、何だかすごく好きだ。
去年は『ちいさなぬま』に、今年は『かきたいな かきたいな』に
因んだ一言にして頂いた。
嬉しいから、毎年とってある。
人生の先輩に、こんな言い方は何だか失礼だと思うけれど、
間瀬さんは、人を嬉しい楽しい気持にするのが、本当に上手な人だ。
上手というと、ちょっと語弊があるかもしれない。
営業トークが上手とか、そういう事では全然なくて、
自然に当たり前に、そういう人なんだと思う。
お店をやるって、きっとそういう事なんだろうな、と思う。
間瀬さんだけじゃなくて、魅力的なお店の人たちは、
どこかみんなそうだ。
そういう人を見ると、「天職」という言葉が浮かぶ。
本人がどう思っているかは、また別の問題と思うけど、
少なくとも他人が見てそう思うって事は、
他人を幸せにしてるって事だから、すごい事だと思う。
かっこいいな、と思う。
私も、天職って思える日がきたら幸せだな、と思う。
思われたら、さらに幸せだな、と思う。
いつかそんな日は来るのかな?と、
そんな事を考えた誕生日だった。









